近年ワークライフバランスに優れ、高収入を狙えて将来性もあるという点でタクシードライバーの仕事が大注目されています。

とは言え、タクシードライバーの仕事と言えば、定年後に再就職先として選ぶ方が多いイメージがあるかもしれません。
しかし現在はそのイメージが覆るほど、各タクシー会社は若手のドライバー採用に乗り出しています。
街ゆくタクシーのドライバーの顔ぶれを見ても「あれっずいぶん若い運転手さんだな」と感じられるようになってきたのではないでしょうか。
それだけ若手からも魅力ある仕事として認知されてきていることが分かると思います。

この記事では、20代からタクシードライバーの仕事に就職することのメリットをご紹介します。

タクシードライバーと言えば、日中から年配のドライバー同士で車を停めておしゃべりしたり、タバコを吹かしたり井戸端会議を開いているイメージがあるかもしれません。
確かにこれまでは、「タクシードライバーは定年後にのんびりやる仕事」「タクシードライバーはある程度の社会経験を積んでいないとお客さまの応対や上手な運転は難しい」という暗黙の考え方が染み付いており、タクシー会社的にも、ドライバー側としても若いうちからタクシードライバーとして活躍するという機会は少なかったようです。

■大手タクシー会社は新卒採用を行っている

しかし最近では時代が変わりました。デジタルの発達でカーナビは発達して運転初心者でも道を間違わずに最短ルートを走れるようになりました。またタクシー車両は最新の安全装置が装着された車となり、お客さまとのトラブル防止のための対策もしっかり取られています。
また、スマートフォンの普及でタクシー配車アプリが利用されるようになり、お客さまから呼んでもらえる機会が格段に増えたのです。
そのためタクシードライバーは「お客さまを見つけられる人」というスキルももちろん必要ではありますが、それ以上にお客さまをおもてなしするホスピタリティ精神を持っているかどうかが問われるようになりました。

そこで大手タクシー会社は、中途採用ではなく新卒採用に乗り出すなど、ホスピタリティが高く柔軟性のある新たな若い人材を大勢採用し、より良いサービスを提供できるよう丁寧に自社内で人材育成をするようになりました。

今後もタクシー会社はより多くの若手人材を採用し続けようと動き出しています。

その方が会社的に売り上げを伸ばして収益を拡大可能で、さらに長く働いてくれる人材を確保できるというのが理由です。
そのため新卒採用はもちろん、転職市場においても20代30代などの若手を採用出来るよう動き出しています。

また、タクシーを利用する人のニーズは年々多様化しています。妊婦さん専用のタクシーや、観光専用のタクシー、お子様の送迎を専用に行うタクシーなど、これまでとは異なる様々なお客様のご要望に応えられるようにタクシー会社としてはホスピタリティの高い柔軟性のある若い人材を採用したいという背景があります。

20代でタクシードライバーに転職するのは早すぎることはありません。
ここでは、若いうちからタクシードライバーに就職することのメリットをご紹介します。


◆ワークライフバランスが良い
タクシードライバーの仕事は非常にワークライフバランス
が良く、働きやすいと言われています。特に注目するべきは隔日勤務という働き方です。一回の勤務による拘束時間は長めですが、勤務日の翌日は必ずお休みになるため、月の半分以上がお休みになるとても理想的な働き方なんですよ。
また、タクシードライバーの職場はタクシーの車内です。エアコンの効いた完全個室で過ごすことが出来るので、人間関係に悩む必要もありません。
確かにお客さまとの関りはありますが、ほとんどのお客さまとのお付き合いは1回きりです。
もし嫌なお客さんにあたってしまったとしても、ずっと付き合い続けなくてはならないということはありませんので、サラリーマンのように無駄に精神的に追い詰められたりすることもなく安心です。


◆高収入を目指せる
若いうちからタクシードライバーに就職した場合、多くの方が高収入を得ることが出来ています。何故なら体力があり、走行可能な距離がシニアのタクシードライバーに比べて長いからです。
その結果多くのお客さまをお送りすることに繋がり、そしてお客さまを乗せることが出来た時のデータが自分の中に蓄積されて、より効率よくお客さまをピックアップすることが出来るようになります。
走れる距離が長いと、タクシードライバーとしても腕を磨いて高収入目指して成長できるので、若いうちからタクシードライバーになるのはとてもおすすめです。


◆一生モノのスキルを身に着けることが出来る
タクシードライバーへ転職を考えたときに、将来のことが心配になるかもしれませんが、タクシードライバーはスキルアップによってジョブチェンジや独立などの道が開かれているんです。
例えば、タクシードライバーを経験したうえで内勤の運行管理者や経理職、管理職への昇格の道も開かれています。
他にも、タクシードライバーとしてのスキルを存分に身に着け、独立して個人タクシーを運営することも可能です。
個人タクシーは、勤務している方と違って好きなタイミングで働き、好きな日にお休みをすることが出来ます。経費は自分で支払う必要はありますが、収益は全て自分が獲得することも可能です。

タクシードライバーは将来まで長く働くことの出来る安定した仕事と言えます。

タクシードライバーの仕事は、もちろんこれまで通り年配の方も活躍可能な仕事です。
一方で、若手のうちから就職すると、本人にとって非常に有利な働き方が可能となります。
ワークライフバランスに優れ、高収入を目指せる魅力的な仕事ですので、運転免許をお持ちで転職を考えている人は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。