キャリアも順調、生活も安定していた30代後半。
そんな時、突然訪れたのが「両親の介護」でした。
予期せぬタイミングで、生活のすべてを見直さなければならなくなった私にとって、
これまでの働き方ではもう限界。
そこで選んだのが、タクシードライバーという道でした。

今回は、「介護と仕事の両立」をテーマに、
転職によって自分自身も、家族も救われた実体験をお話しします。

最初は「自分でなんとかなる」と思っていました。
・週に何度か病院に付き添う
・ヘルパーの時間外は自分が見る
・夜中に呼ばれることもある

そんな生活の中でも、朝9時〜18時までの仕事を続けていました。
でも次第に、体力も、精神的な余裕も削られていきました。
• 有給はすべて通院や介護に消える
• 急な早退や遅刻が続き、会社にも肩身が狭い
• 何より「自分の時間」がまったくなくなった

「もう限界かもしれない」
そう思った時、転職サイトで見かけたのがタクシー業界の柔軟な働き方でした。

私が転職したタクシー会社には、時間の使い方に関して大きな自由がありました。

たとえば──
・「隔日勤務」なら、出勤は月12日程度。1日勤務→1日休みのペース
・日勤・夜勤など自分に合った時間帯で働ける
・急な休みにも対応しやすく、調整がしやすい
・週3勤務や短時間勤務も相談可能

実際、私は当初「日勤＋短時間」でスタート。
朝の介護が終わったあとに出庫し、夕方には帰れるように調整しました。

もちろん最初は不安でしたが、
「生活に合わせて働ける」という安心感が、何より大きかったのです。

担当の内勤スタッフも、
「無理のない範囲で働いてください」と言ってくれ、
介護と仕事を両立できる環境が整っていました。

転職時、一番の不安はやはり「収入」でした。
しかし、タクシー業界では歩合制に加え、給与保障制度がある会社も多く、
未経験からでも安定したスタートが可能です。

私の場合も、最初の半年間は月30万円の給与保障があり、
生活への不安なく、新しい環境に慣れることができました。

また、慣れてくると自分の働き方に合わせて“稼ぎどころ”を調整することもできます。
• 時間が取れる日は多めに乗務して調整
• 短時間でも、GOアプリやUber配車を活用して効率よく営業
• 介護で急遽休む日があっても、他日で補えばOK

“働けるときに集中して働き、休むときはしっかり休む”
この柔軟さは、ほかの業界ではなかなか得られないものでした。

両親の介護をしながら働くというのは、
想像以上に心と体のバランスが問われます。

でも私は、タクシーという働き方を選んだことで、
• 家族との時間を大切にしながら
• 生活費も無理なく確保し
• 自分のペースで働く喜びを取り戻す

ことができました。

もちろん、最初から完璧にこなせたわけではありません。
でも、「今の生活を大切にしながら働ける仕事」を選んだことが、
何よりも自分を救ってくれたと感じています。

もしあなたが今、
「介護と仕事の両立に悩んでいる」
「自分の時間を取り戻したい」
そう感じているなら──

タクシーという選択肢を、一度視野に入れてみてください。

あなたの暮らしにフィットする、あたらしい働き方が、きっと見つかるはずです。



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