同じタクシー運転手でも、月収30万円の人もいれば60万円の人もいる──その差は「場所」にある？経験者が語る、稼げるエリアとそうでないエリアの違い。

タクシー運転手にとって、最も大きな売上要因のひとつは乗車需要の多さです。
たとえば、大型駅のロータリーや繁華街の主要交差点、ビジネス街のタクシー乗り場などは、朝から夜まで乗客が途切れません。

こうした「人の流れが一定以上ある場所」では、待ち時間が短く、回転数が稼げます。さらに、出張や観光など長距離移動のニーズも多く、1回の乗車単価が高くなる傾向があります。

ベテラン運転手の話
「出庫後、まずは需要の多いスポットを押さえるのが鉄則。1時間に3〜4組乗せられるかどうかで、その日の売上は大きく変わります。」

一方で、売上が伸びにくい場所には共通点があります。それは**「待ち時間が長すぎる」**こと。
住宅街の奥まった場所や、人通りがまばらな交差点は、次の乗車まで30分〜1時間空いてしまうこともあります。

この間もメーターは動かないため、効率が極端に悪くなります。特に初心者ドライバーは「動かない方が楽」と感じてしまい、同じ場所で長時間待ってしまうケースも少なくありません。

「体力的にはラクでも、売上は確実に落ちます。効率よくお客さんを乗せるためには、場所の見極めが必須ですね。」

稼げる・稼げないは場所だけでなく、時間帯によっても変化します。
朝の通勤ラッシュは駅周辺、昼は観光地やビジネス街、夜は繁華街やターミナル駅が主戦場になります。

同じ場所でも、昼間は閑散としていても夜になると需要が一気に高まることがあります。
逆に、朝の住宅街は出勤客が一気に出るため短時間で稼げますが、日中はほとんど需要がなくなります。

「稼ぐ人は“時間帯マップ”を頭に入れてます。曜日や天気によっても動く場所を変えるのがコツです。」

稼げる場所・稼げない場所の差は、単に地理的な条件だけでなく、時間帯・人の流れ・運転手の動き方によっても変わります。
一日の中で「どこで、いつ、どう動くか」を戦略的に考えられる人ほど、安定して高収入を実現できています。

これからタクシー運転手を目指す人は、まず「稼げる場所の見つけ方」を身につけることが、収入アップの第一歩になるでしょう。



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