タクシードライバーといえば中高年の男性イメージがありますよね？実際40～50代男性の割合が多いのですが、実は女性ドライバーも増加傾向にあります。そのうえ女性ドライバーはお客さんからの支持が高く、喜ばれているのです。ここでは女性ドライバーが増加しているわけと、お客さんに喜ばれている理由・注意点を紹介します。

タクシードライバーの勤務形態は「日勤」と「隔日勤務」になっており、日勤勤務が家庭をもつ女性の生活リズムと合うことから、近年では女性ドライバーが増加傾向にあります。

日勤は家族との予定が合わせやすく、活動する時間帯も同じです。そのため家事・育児と両立しやすくなっています。特にドライバーは休憩を取る場所や時間に制限がないので、休憩時間を利用して、家庭の用事を済ませるなどの工夫ができるのです。

加えて給与が歩合制なので限られた時間しか仕事ができない女性でも、自分の頑張り次第で稼ぎを増やせるという利点があります。女性ドライバーはお客さんからの支持が集まりやすいこともあり、家庭との両立を図りつつ稼ぎたい女性におすすめなのです。

女性ドライバーがお客さんから支持を集めているのは、単に珍しいからではありません。女性特有の視点から考えたサービスや、印象なども関わっています。女性の小言が細かいことでうんざりしている人もいるのですが、その細やかな考えこそお客さんに喜ばれる根源なのです。

ここでは、お客さんが女性ドライバーを支持する理由を紹介します。

◆同性だからこそ共感できる点が多い
女性ドライバーの一番の支持者は、女性です。男性と女性では脳の構造に違いがあるため、女性視点でないとわからない細かな気づきや、経験による話があるのでお客さんに喜ばれるのです。

妊娠経験のあるドライバーなら妊婦さんに対して、どのように手を貸せばいいのか、妊娠中の気持ちもわかるため、会話も弾ませられます。共感するだけでなく自分の経験を活かしてちょっとしたアドバイスなど、今後に活かせる内容があることもメリットです。

◆安心できる
性別による印象の差があり、女性ドライバーは安心感を持たれるケースが多いです。この印象差の原因は解明されていませんが、なんとなく女性の方が柔らかい物腰のイメージがありますよね。明るく笑顔で接客ができる・清潔感があるなど、第一印象で好まれる要素を備えている場合が多いのです。

また家庭の事情で、子どもがタクシーを利用することも珍しくありません。女性には母性本能が備わっており、「子どもを守ろうとする力」があります。そのため子どもを預ける保護者は、本能的に安心できるのです。

また運転技術に関して、女性の方が苦手というイメージがありますよね。脳科学の観点では空間認識能力が男性より女性の方が低いため、運転技術に差が出るとわかっています。

しかし苦手意識が出るせいか、運転が丁寧なのは女性であり、事故率も女性の方が低くなっています。この丁寧な運転が、お客さんには喜ばれているのです。

◆細やかな心遣いが良い
女性は日常生活で「こうなったら便利なのに」「自分ならこうしてほしいな」というようなことを考え、不便に感じたことを覚えています。また日常生活のスケジュールの組み方やお金の使い方など先読み思考が出来上がっているため、その思考力を活かし「痒いところに手が届く」サービスを提供しています。

例えばたくさんの手荷物を持ったお客さんが来られたとき、乗り込みやすいようにドアを開けますよね？それで終われば普通のドライバーなのですが、女性の視点から考えると乗り込むときに一旦荷物を預かります。手荷物を持ったままだと、乗りにくいからです。

こういった細かな気遣いが、お客様に喜ばれています。

女性ドライバーはお客さんから喜ばれる存在ですが、女性だからこそ気を付けなければいけない注意点があります。性別の印象差から来ることもあるので、対処法も心得ておくと安心ですよ。

◆勤務時間によっては美容ケアを念入りに！
女性にとって寝不足や夜更かしは、肌荒れの原因となるので大敵です。日勤帯勤務であればこの心配はありませんが、隔日勤務の場合には寝不足や疲れが顔に顕著に出てしまい、肌が荒れる上に接客の際の印象が暗く、マイナスの方向へ変わっってしまいます。

そのため美容には特に気を付けましょう。パックや美容液の使用だけでなく、フェイスマッサージで顔面の血行を促すことがおすすめです。目の下にクマができやすい人は、空いた時間に涙袋の部分を軽く押してマッサージすると、クマが消えやすくなりますよ。

また日勤帯は日差しに気を付けましょう。長袖のスーツや手袋で皮膚を覆っていても、長時間の紫外線には耐えられず日焼けします。紫外線を浴び続けると、将来的にシミになるので、日焼け止めを常備しておくと安心ですよ。

女性らしい明るい印象を活かすためにも、肌のケアは念入りにしましょう。

◆深夜帯のトラブルに要注意！
これも隔日勤務や深夜帯に働く女性ドライバー向けです。この時間帯は、泥酔客に注意しましょう。意思疎通ができない・吐く可能性があるお客さんは乗車拒否の対象になるので、業務に支障をきたしそうな場合にはお断りすることも大切です。

こういったお客さんは男性ドライバーでも手を余すことになるので、無理は禁物です。

またお酒を飲んで気が大きくなる人もいるので、理不尽なクレームにつながることがあります。会社とよく相談しこういったケースでの対応策を練っておくと、万一トラブルに巻き込まれても、のちの対処がスムーズになりますよ。

タクシー業界で女性ドライバーが占める割合は少ないながらも、増加傾向にあります。女性にとって家庭環境に合わせて働きやすく、限られた時間内でも頑張りに応じた報酬を得られるからです。そして女性特有の視点を仕事に活かすことでお客さんに喜ばれているので、今後も需要は増えていくでしょう。今後の活躍が期待されます！