給料は本人の努力次第、残業ほぼなし、会社の人間関係ほぼなし、休暇はばっちり取れます！こんな仕事があれば、凄く魅力的ですよね。この条件が魅力的に感じられる理由は、仕事とプライベートが両立でき、どちらも充実したものになるからです。そんな魅力満載の仕事が、「タクシードライバー」。意外かもしれませんが、実際人気が出てきた職業なのです。ここでは、そんなタクシードライバーの魅力について解説します。

タクシードライバーといえば、「年配の方の仕事」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。これはあながち間違いではなく、タクシードライバーの平均年齢は50～60代です。

しかし昨今では、新卒採用が増加傾向にあります。国際自動車株式会社では、例年10人程度の募集だった枠を、200人まで増やしていました。他の大手タクシー会社も同様に採用数を大幅に引き上げています。

この募集人数の変更は、一般企業ではまずありえないこと。この動向から、タクシー業界全体が若手ドライバー育成に力を入れていることがわかります。

しかし会社がその気でも、就活する側の人間が応募しなければ意味がありません。実は、人手不足で人材確保したい企業が多数ある中で、タクシー業界は今注目されている仕事なのです。

タクシードライバーという仕事が注目されている理由は、プライベートを充実させられる点にあります。「社畜」や「ブラック企業」という言葉が当然のように出てくる社会。仕事の負担が大きすぎるがゆえに、プライベートの充実はおろか、休暇も十分に取ることができない会社が多数存在しているのです。

タクシードライバーの仕事は、その業務内容・給与形態を見ると、社会問題からかけ離れた位置にいます。ここでは、そんなタクシードライバーの魅力を徹底解説します。

◆3種または2種から選べる勤務形態

タクシードライバー第一の魅力は、勤務形態を選択し、プライベートの時間を確保できることです。

タクシードライバーの勤務形態は、日勤・夜勤・隔日勤務の3種になります。ただし夜勤制度を導入していない会社もあるため、日勤・隔日勤務の2種となることもあります。

日勤は一般的な働き方同様、午前中に出勤し夕方に退勤。夜勤は夕方に出勤、深夜に退勤。隔日勤務は、1日に日勤・夜勤の2回分の勤務をこなすことにより、2日に1回の休みに加えて、本来の休暇が足されます。

この勤務形態は、自己の生活に合わせて選ぶことができます。加えてタクシードライバーには、ほとんど残業がありません。

こういった勤務事情によりスケジュールが調整しやすく、ライフワークバランスが整うのです。プライベートを大切にしたい人にとって、これはとても魅力的ですよね。

◆頑張った分成果が見える歩合制給与

タクシードライバー第二の魅力は、歩合制の給与です。

歩合制は、頑張った分だけ給料が増えていくシステム。タクシー業界の歩合制は、売り上げの60％が個人の取り分、残りの40％が会社に納める分となっています。明確に数字が見えるので、仕事に対する意欲が最大限に引き出されそうです。

またこの歩合制は、新卒や中途採用関係なく適応されます。そのため、最初から高収入を狙うことができるのです。頑張り次第で下克上もできてしまうので、年功序列の給与制度にうんざりしている人には、チャンスですよ！

しかも慣れるまでの期間として、平均3か月ほど給料保証されているので、思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか？

◆適度な距離の人間関係

タクシードライバー第3の魅力は、人間関係によるストレスの低さです。

タクシードライバーは路上に出てしまえば、職場の人と関わる時間はほとんどありません。お客さんの相手がメインとなるので、1人の人と関わる時間が多職種と比較すると、圧倒的に短いのです。

たとえ気が合わない人がいたとしても、一時の関わりだと割り切れるので、ストレスはかなり少なめ。人間関係に深く悩まされることがなく、仕事に集中できる環境が整っているところがとても魅力的です。

タクシードライバーは、前述したようにかなり魅力ある職業です。普通、条件が良い職につこうと思うと、専門的なスキルや特別な知識を求められます。

ここでは、タクシードライバーに求められるものについて説明します。

◆持っておくべき資格は運転免許

タクシー業界に入ろうと思うと、求められる資格はただ1つ「運転免許」です。日常生活でも普通に使用するものなので、取得できる年齢になれば多くの人が取得しますよね。

ただしタクシーの運転手が持つべき免許はこれとは異なり、「第二種運転免許」になります。この免許はバスやタクシーのような旅客自動車を旅客運送のため運転する場合や、運転代行の業務としてお客さんの車を運転する場合に必要です。

この第二種免許は入社前に取得しておく必要はなく、会社の資格取得支援制度を使ってとることができます。この資格を取るためには、満21歳以上であること、第一種運転免許を取得して3年が経過していること（停止期間は除く）という条件があるので、入社時にはその点をクリアしていればOKです。

◆重視されるのは人間性とコミュニケーション能力

タクシードライバーとして活躍できる人は、誠実かつコミュニケーション能力が高い人です。

タクシー業界はサービス業なので、接客時にお客さんを不愉快にさせてしまうことはNGです。車内で過ごす数十分程度の関係だと思うかもしれませんが、気に入ってもらえればリピーターさんになってもらえるかもしれません。

またネットが発達している現代では、SNSやネットの口コミ情報も大切な営業ツールです。ここで気をつけるべき点が、「良いことを書いてもらう」のではなく、「悪いことを書かれない」ということ。人間はプラスの評価より、マイナスの評価に敏感です。そのため誠実な態度で接客に望める人が求められるのです。

そしてお客さんに車内で快適に過ごしてもらうためにもう1つ重視される能力が、コミュニケーション能力です。コミュニケーション能力と聞くと、「話すことは得意だ！」と考える人がいますが、これは微妙に間違いです。

人とのコミュニケーションで喜んでもらうためには、自分が話すより相手に話してもらうことが大切です。相手に話してもらおうと思うと、やるべきことは２つ。「話題提供」と「傾聴」です。適度な相槌と共感する姿勢を心がけましょう。

魅力満載のタクシードライバーという職業は、注目を集めているうえに、窓口も広く設けています。プライベートも充実させられるような仕事を探し、新卒で就職先に悩んでいる、転職を考えている人など、チャンスは今です！必要なものは、運転免許とコミュニケーション能力。一度、検討してみてはいかがでしょうか。