タクシーで事故を起こしてしまった!ドライバーがすべきことや補償について紹介します

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タクシーで事故を起こしてしまった!ドライバーがすべきことや補償について紹介します

タクシードライバーをしていて、気を付けていても避けられないこと…それが交通事故です。タクシードライバーは運転のプロですが、100%事故を起こさないとは言えませんよね。また万一事故を起こした時には、非日常的な出来事により冷静な判断ができなくなってしまいます。そこで、ここでは事故を起こしてしまった時の対処法、補償や予防策について紹介します。

タクシードライバーの事故率

タクシードライバーの事故率
タクシードライバーと言えば、運転のプロでお客さんを乗せて走ることが仕事です。毎日長時間運転するドライバーの事故率は、実際のところどうなのでしょうか。

自動車で起こる事故は、人身事故・物損事故の2種類があります。
人身事故は被害者が死傷した事故、物損事故は被害者に負傷はなく車両などが破損した事故などを指します。

交通事故件数は、年々減少傾向にあり、その中でタクシードライバーが起こした事故は、全体の約2%前後。50件に1件がタクシー絡みの事故ということになります。

50件に1件と聞くと、タクシー事故は決して珍しいことではなく、身近なものであることがわかります。しかし一般の人が1日2時間運転していると考えると、タクシー運転手はざっくり計算して約4倍近く運転しています。

運転している頻度・時間を考えると、この事故率は低いのかもしれません。さすが運転のプロですね。

タクシードライバーが事故を起こした時の3つの手順

タクシードライバーが事故を起こした時の3つの手順
自動車を運転している以上、100%事故を起こさないとは言い切れません。万一、事故を起こした時には、適切な対処を迅速に行う必要があります。事故を起こした時に絶対にしてはいけないことが、何も対処せずその場を去ることです。
予測していなかった事態に直面すると、パニックになり冷静な判断ができなくなります。しかしこういう時こそ落ち着いて、何をすべきか考えましょう。

それではここで、事故の対処法について紹介します。

◆事故が起きたらまずは安否確認と安全確保

事故が起きた時に、タクシードライバーが1番にすべきことは、安否確認です。自分の意識がはっきりしているのか、体は動くのかを確認し、事故が起きた状況を冷静に受け止めましょう。

動ける状態であれば、安全確保をしましょう。二次被害を出さないことは、事故発生時にはとても重要です。安全確保したのち、ケガ人がいれば応急処置をします。ひどい出血があれば止血する、意識がない人は揺さぶらず声掛けするなど、基本的な処置は知っておくと安心ですね。

また必要に応じて、救急車を呼びましょう。

◆状況が把握できれば警察へ連絡

自動車事故が起きた時には、警察への報告義務があります。事故の相手が連絡した様子がなければ、自分が必ず警察へ連絡を入れましょう。事故の詳しい状況は、警察が現場に到着してから聞かれるので、状況を再度確認し整理しておきましょう。

警察が到着するまでに、お客さんが乗っていればお客さんへの対応、被害者側への対応を忘れてはいけません。事故が起こった時には、だれしも不安な気持ちになります。誠意ある行動を心がけましょう。

◆落ち着いたら営業所へ連絡

警察への報告も終わり、いったん落ち着いたときに、営業所への連絡は忘れずに行いましょう。

事故が勤務中に起こったものであれば、場合によっては会社の補償を使うことになります。そのため、いきさつの報告は欠かせません。ドライブレコーダーで状況の確認をされますが、まずは自分の言葉で的確に伝えましょう。

特に被害者がいる場合には会社の責任も出てきますので、相手側のことを伝える必要があります。被害者との会話内容、自分が対処した時の話など、事細かに伝えておくことで今後のやり取りがスムーズになります。

営業所に戻った時には、事故報告書を書くので、話が支離滅裂にならないように気を付けて!

タクシードライバーが事故を起こした時の補償内容

タクシードライバーが事故を起こした時の補償内容
タクシードライバーは必ず保険に入っています。しかしそれは、相手側の補償をするもので、自分に対する補償は会社の制度により異なります。

ここでは一般的なタクシー会社の補償について紹介します。

◆車両の修理費用負担は会社による

事故を起こしてしまった時に、タクシー車両に損害が出ることもあります。この修理費用に関しては、会社によって全く異なります。

始末書の提出だけで自己負担分がない会社もあれば、全額自己負担で修理となる会社も…。車の修理費用は、決して安くありません。少しこすったような傷であっても、扉をまたいでいると一気に金額が跳ね上がります。

事故を起こしてしまったとはいえ、全額自己負担は仕事に来ているのに出費が重くのしかかりますね。入社時に、事故を起こした時の負担は、確認しておくことをおすすめします。

◆働けない期間は休業補償

事故を起こした時に、自分が無傷だとは限りません。仕事に支障が出ない程度のケガであればいいですが、骨折など仕事ができない状況に陥った時には、死活問題になります。

そんな窮地を救ってくれるのが、休業補償です。これは事故によって負傷し仕事ができなくなった期間、休んだ状態でお給料がもらえる制度です。必要に応じて申請しましょう。

◆タクシードライバーができる予防対策

タクシードライバーにとって事故を起こすことは、今後の仕事にも響く致命的な出来事です。プロのドライバーとして、事故を起こさないことが1番大切。

ここでは事故を起こさないためにできる予防対策について説明します。

◆体調管理が最大の予防策

タクシードライバーが気にすべき重要なポイントは、体調です。人間は疲労が蓄積すると、判断力が鈍くなります。

ブレーキをかけなければいけないとわかっていても、体の反射が間に合わない。また、ブレーキをかけなければいけないという判断自体に時間がかかり、体が反応した時には手遅れ、といった状況を招きます。

昨今では、運転中に心疾患など病を発病し、事故に至るケースも増えています。これはタクシードライバーの平均年齢が高く、根本的に体にリスクがあることが関係しています。

日ごろからきちんと休息をとること、健康診断で要観察・要精密検査となった時には放置せず生活習慣の見直しをするなど、健康管理には気を使いましょう。

◆よく知っている道こそ注意して

新人ドライバーは不慣れで事故を起こしやすいもの。しかし、慣れた時こそ油断大敵です。走り慣れた道でも、予期せぬことがあり事故は起こります。

特に死角となっている部分の見落としや、子供の飛び出し、自転車の巻き込み事故などには注意が必要です。急いでいるときは視野が狭くなりやすいので、初心に返りいつも以上に気を付けましょう。

まとめ

タクシードライバーの事故は珍しいものではありません。事故を起こさないよう、予防に努めること、万一事故を起こした時・事故に巻き込まれたときには、冷静な判断のもと適切な対処をすることが必要です。これらを心がけて、気持ちよく業務に取り掛かりましょう!