──たった一度きりの人生、何を優先するかを考え直した日

かつて月収60万円を稼いでいた。
ボーナスも手当もあり、数字だけを見れば「成功者」だった。

けれど、毎朝ギリギリに目を覚まし、
満員電車に揺られ、終電ギリギリまで会社に縛られる毎日。
週末も気力が湧かず、家族と過ごす時間も減った。

ふと気づいた。「この生活、いつまで続けるつもりなんだろう？」
そう思ったとき、“収入より大切なもの”が見えてきた。

年収にすると700万円超。
周囲からは「いい暮らししてるよね」と言われることも多かった。

でもその実態は、連日の残業、上司からのプレッシャー、
ノルマと会議に追われる日々。

家に帰る頃にはもうヘトヘトで、
夕飯もろくに味わえず、家族の顔を見てホッとする余裕すらなかった。

休日は寝て終わる。
やっとの休みも、スマホには仕事の通知。

“高収入＝幸せ”という前提が、崩れていくのを感じた。

そんなとき、偶然目にしたのが“タクシードライバー”という仕事。
正直、最初は「自分にできるのか」と思った。
けれど、よくよく調べてみると──
• 出勤時間は自分で決められる
• 平日休みも可能
• ノルマも会議も、ほぼなし
• 誰かに詰められることもない

「これって、心をすり減らさずに働ける仕事なのかも」と感じた。

実際に始めてみると、
自分のペースで黙々と働ける快適さに驚いた。
売上のプレッシャーも、自分で調整できる。
何より、仕事を終えたあとに“疲れていない”自分に気づいた。

タクシーの仕事を始めてから、月収は30〜40万円に。
以前より減ったのは事実だけれど、不思議と不満はなかった。

なぜなら──
• 家族と夕飯を一緒に食べられるようになった
• 平日の昼間に病院や銀行に行ける余裕ができた
• 自分の時間が持てるようになった

“稼いだお金を使う時間と心のゆとり”が手に入ったからだ。

前職時代は、「お金があるけど、使う暇がない」が常だった。
いまは、「ほどほどの収入でも、心に安定がある」。
この“安心感”が、想像以上の価値を持っていた。

✅ 月収60万あっても、心が疲れていては意味がない

✅ 自分のペースで働ける環境が、心をラクにしてくれる

✅ 「ほどほどの収入＋余白ある暮らし」がちょうどいい

もちろん、高収入を目指すことは悪くない。
でも、人生において「何を優先するか」は、人それぞれだ。

もしあなたが、いまの働き方に違和感を抱えているなら──
“お金より心”を選ぶ選択肢が、ここにもある。

タクシーの仕事は、頑張ればしっかり稼げる一方で、
「ほどほどでいい」と思えば、ゆるやかな働き方もできる。

選ぶのは自分。
その自由と責任が、心の安定を生んでくれる。



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